2011年04月05日

放射能はどう身体に悪いのか(2)改

 こちらもまとめます。

・放射性物質は放射能を出すから危険。危険度は種類によって異なり、炭素やカリウムなど身近な放射性物質も有る。
・気をつけるのは体内に入れてしまうこと、つまり『食べる』と『吸い込む』。
・ヨウ素は甲状腺に集まり甲状腺ガンを起こす。被曝直前に安定ヨウ素剤を飲んでおくと防げる。
・それ以外の放射性物質は、事故現場から充分遠ければ、あまり神経質にならなくても大丈夫。
 →過去の核実験とかで相当量がばら撒かれていたりする。現代人は既に放射能の中で生きている。


 というわけで、全部まとめると。事故現場にごく近い場所でない限り、

・放射線の危険は、特に放射線量が少ない場合は、線量に比例というわけではないっぽい。
・放射性物質の危険は、今の量ならヨウ素のみ気をつけていれば大丈夫。

 原発から充分離れていて、放射線量が0.1μSv/h未満である地域では、現時点では心配いらないようです。ただし日本の避難指示圏(30km)は、この外でも高濃度の放射線量を測定した場所があるので、安全とは言いがたい。米指標を信じて80kmくらいか?
 30〜80km圏では、放射線量が高止まりするようなら引越しを考える、くらいでよいのかと。

 記事をまとめる間に、放射能関連で何人かと話して思ったのは、

・DNAはしょっちゅう壊れる
・放射線のほかにもDNAを壊すものはたくさん有る(活性酸素など)
・人間の細胞はDNAの修復能力が高い(ただし稀に失敗してガン細胞に)
・ガン細胞は日常的に発生する

……ということについては殆どの人が知らない、ということ。放射能の危険を語るには基礎知識として必要だと思うのですが、わたしよりも数段は頭が回るであろうと思っていた人たちでも知らない。
 こういうことこそTVでサイエンス特集を組んで説明すれば、市民の不安もだいぶ解消されると思うんですが。って某教授も言ってた
posted by きさらぎ at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス
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