2011年04月14日

今後のエネルギーを考える(1):節電編

「原発やめろ、でも供給減らすな」などという主張は実に頭が悪く、そんなことしか言わない既存の反原発団体は……あ、活動が飯の種だから非現実的な案しか主張しないのか。なんだそれ。害悪でしかない。
 感情的に世論が反原発に傾くのは当然だけど、宗教じみるのも問題。動かせるものが動かなくなる。宗教で政治は動いてくれない。闘争なら動いてくれるかもしれないが。

 というわけで、現実的に原発にノーと言うならば、きちんとノーの理由を示した上で、代替を考えなければならない。
 ノーの理由は前エントリーで述べたので、代替を現状の応急策も交えて考える。

○節電施策

・計画停電

 電力需給が逼迫し、どう無理をしても供給増加ができない場合、一部地域・一部施設のみを停電して、大規模停電を避ける施策。
 震災後から4月上旬まで関東で実施し、それまで常時給電があたりまえだった日本経済にとって打撃が大きいことと、交通機器まで停止するために事故を招く(死者も出た)ことが判明。今後は可能な限り回避すべき施策だと、関東の誰もが認識したと思う。

・自主節電

 ある意味で理想的な施策、というか運動。自主的に節電して乗り切れるなら、それに越したことはあるまい。そうでなくても大事な行為だ。
 震災後Twitterで『ヤシマ作戦』という運動が広がり、経団連が夏場の25%節電について要請を出していることからすると、ある程度の芽はある。しかし、それだけで需給逼迫を解決できると考えるのは能天気でもある。

・ピークカット/ピークシフト

 春秋だと17〜18時(炊飯のため?)、夏場ならば13〜15時(クーラーのため?)、この時間に瞬間的に消費電力がピークに達する。このとき需要が供給を上回ると、停電が発生する。
 よって、このピーク時の電力消費を抑えるなり、他の時間に振り返るなりすればよい。

 自主節電にも書いた『ヤシマ作戦』は、炊飯を早めに済ませることによりピークシフトをする草の根運動だった。事前に不安がられたほど頻繁に停電しなかったことからすると、ある程度以上の効果はあったと思う。

 自動販売機は、7〜9月の13〜16時は内部冷房を止め、1台当たり消費電力は蛍光灯1本を下回る。ダメ都知事が『無駄』と断じているが、止めてもピークカットには役に立たないのだ。

posted by きさらぎ at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | インフラ論
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